世界と日本を繋ぐ玄関口である成田空港に、ひときわ目立つ紫色の翼。世界最大級の国際総合貨物輸送会社、FedEx の航空機だ。卒業生の中村さんは、世界各地を飛び交うFedEx の航空機のグランドハンドリング業務を行っている。

「今、私が貨物の会社で働くことができているのは、恩師である担任の先生の影響が大きいと思います。人ではなく、『モノ』を運ぶ飛行機の魅力や、貨物の面白さを教えてくださったのがきっかけでした。」

志望していた仕事に就き、充実した日々を送る中村さんは、実はコロナ真っ只中での就職活動だった。就活当初は、過酷な就活になることを覚悟していたそうだ。

「正直、とても不安だったのですが、その不安要素を学校が解消してくれました。自分に合った就職先、自分の考えややりたいこと、行きたい企業を理解した上で指導をしてくれ、担任の先生だけでなく、他クラスの先生方や他の学科の先生方もサポートしてくれました。また、面接練習をした際に『中村なら大丈夫』と言ってくださった言葉が自信に繋がったのを今でも覚えています。」

卒業を待たずして早期入社したが、入社時点で既に多くの資格を取得している為、すぐに業務に携わることができた。在学中は実際の空港業務に近い実習を重ねており、機材の扱いにも慣れていたので、事故を起こすことなく安全に業務ができている。また技術だけでなく、航空機の知識や世界共通の基本ルールなどを在学中に学んでいた為、就職後の様々な場面で活かしているという。今の自分がいるのは、空港技術科での経験のおかげだと笑顔を見せてくれた。

「グランドハンドリングを学ぶのであればこの学校の空港技術科が間違いなく日本一の学科であると卒業した今でも思います。たくさんの思い出を作って行きたい企業に入社し、ぜひ同じ航空業界で皆さんと一緒に働けることを楽しみにしております！」